Messageごあいさつ

代表理事 諸井眞太郎

今から3年前、「IoTの技術を用いて社会課題を解決したい、そして世の中の暮らしを豊かにしたい」私がそんな想いを抱きながら、新規事業の構想に考えを巡らせているときに出会ったのが「ZETA」でした。

ZETAは、英国ZiFiSenseが開発した「低消費電力で長距離の通信」ができるLPWA(Low Power Wide Area)通信規格です。マルチホップ型の通信形式により、他の規格と比べ、電波が届きにくい山間部や屋内でも通信環境を構築できます。人手不足に悩む農業や獣害対策、ビルや工場での業務効率化など、幅広い分野で様々な課題を解決できる可能性をZETAに感じました。

ZETAアライアンスは、ZETAの普及を推進することで、Society5.0で掲げられている超スマート社会に貢献することを目指し、2018年6月1日の設立準備総会をもって本格始動しました。当初、国内企業4社でスタートし、各種セミナーや展示会を開催するごとに仲間が増えました。2019年4月にはZETAアライアンス・チャイナが発足し、現在の参加組織数は260組織(日本115、中国145)と、3年間で大きく飛躍しました。

昨今、デジタル技術の急速な発展が、社会全体に大きな変革をもたらしています。同時に、脱炭素社会やSDGsの実現に向けたサステナビリティ経営への取り組みが欠かせない時代となりました。この大きな潮流を支える技術の一つとして、ZETAを含むIoT通信基盤の発展は益々重要となり、社会実装の加速が期待されています。

英国で発明されたZETAが日中で普及し、日本発のアライアンスにより技術が磨かれ、今まさに欧州や東南アジアに広がろうとしています。本アライアンスでは、会員同士のビジネスマッチングを促進することで、グローバルなエコシステムを構築しています。異業種間の協創により、デジタル & サステナブルトランスフォーメーションを推進していきましょう。
ご賛同頂ける皆様、アライアンスへのご参加をお待ちしております。

2021年6月30日 ZETAアライアンス代表理事 諸井眞太郎